銀次が言い終わる前に、その柔らかい唇を塞ぐ。
唇から味なんてするワケないけど…
銀次の唇は、甘い。
一度味わうとクセになる。ずっと触れていたくなるほど…甘い。
銀次の上唇を軽く舐めて、口を薄く開けさせる。
その間に舌を滑らせれば…ひくん、と震える銀次。
それが嫌悪からじゃないことはわかってる。
「んっ…ふ、」
小さく漏れる銀次の吐息。
それすら奪うように、銀次の舌を絡めとる。
銀次が本当に苦しくなってしまう寸前で、解放してやる。
「ふぁっ…蛮、ちゃ…」
へにょん…と力の抜けた銀次が、蛮の胸へ寄りかかって来る。
小さく笑いを零しながら、蛮はその身をしっかりと支える。
「…しっかり、俺を受け取っとけよ？」
銀次が痛くないように、苦痛に感じないように。
溢れる蜜を潤滑剤代わりにして、何度も何度も慣らしてやる。
くちゅくちゅと音を立てる後孔は、蛮の指を食いしめながらもとろけるように柔らかい。
「んぁっ…！」
指を引き抜かれる感触にもカラダを跳ねさせ、悶えてしまう。
…散々弄られたソコに宛がわれる熱。
この感覚に慣れることはできないけれど、蛮が優しいことは自分が一番知っているから。
だから、安心して身を任せられる。
「蛮、ちゃ…」
「大丈夫…力抜いとけ…」
蛮の背中にそっと手を回して、衝撃に備える。
――ぐっ…と蛮が銀次のナカへ入りこむ。
蛮の指でほぐれたソコは、包み込むように熱杭を受け止めていく。
「んっぁ！はっ…ぁああっ！」
「っは…んな締めんな…」
イっちまうだろ、と。
キツく締め付けのくせに、ナカは熱く柔らかい。
ナカへナカへと誘いこむように、肉壁はヒクついて。
「ひぁああっ！やっ、だめぇ…！」
腰をしっかり掴まれて、一気にすべてを収められてしまった。
どくん、と脈打つ蛮をはっきりと感じてしまう…。
あんなにおっきなモノが、自分のナカに収まってしまうなんて。
しかも、それを気持ちイイと思ってしまっている…。
それから、何度も腰を打ちつけられて。
ときに、ナカを抉るように突かれたり。
イイところをぐりぐり刺激されたりしては、たまらない…。
「やぁあ…も、ぉイっちゃ…！」
「いいぜ…イけよ…。見ててやるから…」
――ズクっ…
トドメの一突き。
「ひっ…ふぁああっ！！」
自身が精を放ったのと、ナカで熱いモノが弾けたのを感じながら…銀次はオちた。
「ん…ぁ…」
銀次が目を覚ましたのは、外が完全に暗くなった頃。
ゆっくりと身体を起き上がらせれば、何度も経験した腰の痛み。
「いっ…！もぉ…動けないよぉ…」
すぐ隣に、静かに寝息を立てて眠っている蛮。
腰の痛みの原因は彼なのに、どうしても怒ることができない。
「蛮ちゃん…ズルい…」
…だって。いつもはあんなに意地悪で…カッコいいくせに。
寝顔はウソみたいに可愛いんだもん。
さっきの行為が夢みたいに。
「…なーにがズルいんだよ」
「きゃぁっ！？っ、びっくりしたぁ…」
ぷくーっと銀次が膨れていると、突然ぱちっと目覚めた蛮。…やっぱり、可愛いのは寝てる時だけなのかなぁ…。
その時、蛮は。
（ズリーのはお前だろうが…。
いっつもあんなに元気なクセに、スるときだけ無駄にエロくなりやがって…。
腰が痛くなるまで加減できなくさせてんのはお前だっつの！）
と思っていた（らしい）。
記念モノとなるとエロを入れたくなってしまう…
私の脳はエロでできてるみたいです←
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