ケモノ

 


「ぁっ、ダメぇ!そこっ…、やぁああ!!」
「イヤじゃねぇだろ…?」
「や、イっちゃ…!だめ、出ちゃうよぉおっ…!!」

「イけよ、銀次ィ…!」
「っは、ぁあああんっ!」

 

静かなこの時間。
先程までの激しさが嘘のように、空気は澄んで美しい。
獣のような交わりを続け、もう銀次の体力は限界に近い。
…もとい、獣との交わり…と言った方が正しい。

「ぁー…ん」
「あーんじゃないっ!噛まないでってばぁ…」

自分の膝の上にのせた銀次の肩は、ちょうど蛮の目の前にある。
男のくせに丸みを帯びたそのカーブや艶。
…ケモノとしては、どうしても噛みつきたくなるのだ。

「ふぁっ…!ぁ、う…」
「ん…」

…どうしても我慢できなくて、その肉を咬む。
銀次に少し痛い思いをさせてしまう…とわかっていても、本能には逆らえない。
…それに、蛮は知っている。
銀次がこの痛みを、嫌っていないことを。

「ん、ぁ…。ふぇっ、はぁあ…!」
「気持ちイイ…?」

そう問えば、そんなワケないでしょ…!という瞳を向けてくるが。
…そんな熱っぽい声を出しておいて、その否定は今更だ。
説得力のカケラもない。

歯型のついた肩を眺めて、ぺろぺろとそこを舐める。
またそれだけで跳ねてしまう銀次の身体を抑えつけるように、銀次を抱きこんだ。

「逃げんなよ…」
「蛮、ちゃ…」

耳朶を軽く食んで、舌を穴に挿しこむ。
きっと、今銀次の聴覚はすごいことになっているだろう。
…また銀次は敏感だから。

「やぁあん…!やめてぇ…」

びくびくと身体を揺らめかせながら、表情を歪ませる。
頬を赤く染めて、瞳にはいっぱいの涙。
瞬きをすれば零れてしまうんじゃないか。

「なぁ…もーいっかい、ダメか…?」
「んっ…!?だめ、だめぇ!おれ明日立てなくなっちゃ…って、やぁ!」

全て言い終わる前に銀次の身体をこちらへ向かせた。
そしてほぼ同時に、後ろの方へと手を滑らせて。
少し触れただけで溢れてくるソレを指で掬いながら、銀次の頬に塗りつけた。
銀次は不思議そうな顔をしたが、すぐに蛮を見つめなおして。

「や、なに…?」

よごれちゃうよ、という顔をした。
…当たり前だ。
お前を、俺で、汚したい。
真っ白で、何色にも染まらないお前を。

俺の色に、染め上げたい。

 

「んっ、ふ…」

…ぴちゃ、と水音が頭に響く。
俺の舌と、銀次の舌が絡まっている音。
狭いトコロで逃げ回る小さな舌を吸い上げて、ザラついた部分を擦り合わせる。
そうすると、微かに銀次の眉が顰められた。
瞑った目からは涙が一筋流れ落ちて、俺のサド心を煽った。

「なぁ銀次…、さっき俺が出したやつ、全部自分で掻きだしてみ…?」
「え……、や、むり…だよっ…」
「無理じゃねぇよ…できるだろ?」

銀次は俺の膝の上に座ったまま、頭をぶんぶん横に振る。
自分で指を入れる、というところに大きな抵抗感があるらしい。

「なぁ…やってくんねぇの…?」
「ぁ…ぁあ…、やぁあ……こんなの…」

――ズルいよ。
そう泣きながら言って、…銀次は震える指を自分のそこへとあてた。
少し触れただけなのに、ぴくんっと銀次の身体が跳ねて。
…これはスゴい絶景だ、なんて思いながら。
銀次の身体を支えてやっていた。

「ぁっ、はぁ…ン!んッ、ん…っ」

最初こそ恐る恐る…という感じだったものの、段々と物足りなくなってくるのか…。
指の動きが少しずつ大きくなってくる。
――抜き挿しをして、指をナカで折り曲げたり。
銀次の反応で、彼がどんな動きをしているのかが大体分かってしまう。

「あっ…!」
「…イイトコ、当たった?」

背筋がすっ…と反れて、銀次の喉が曝け出される。
それに咬みつきたくなる衝動を抑えながら…わざとらしく聞いてやる。
わかってるくせに、と潤んだ瞳で睨まれて。
…そんな風に睨まれても、煽るだけだって。

「…ハイ終わり。もういい…ナカ、ほとんど出ただろ…?」
「……!」

――銀次が自分でイイ場所を見つけて、もう限界だったことも知っていて。
そんなこと気付いていないフリをして…イジめて。

…だって、銀次が悪ィんだ。
いちいち可愛すぎるから。
俺が望む反応を、きちんと返してくれる…というか、期待に応えてくれるというか。
本人は無意識だけれども。

一線を越えてしまえば、いくら銀次でも俺から逃げてしまうかもしれない…。
呆れられて、嫌われるかもしれない。
そんな不安はいつでも心の中にあるのに、
銀次を前にすればそれは砕けて無くなってしまう。

…それも、すべて銀次のせい。


「ぁ…いや、やだよぉ…蛮ちゃぁん…」

「…ナニがイヤなんだよ?」

「いや、やだぁ……こんな、とこで……やめないで、よぉ…!」

――蛮ちゃんを…くれないの…?

 


…ほら、また。


俺が壊れてしまいそうなくらいに…

お前を欲しがらせるんだから。

それでもまだ、お前は俺を悪いというのか?

――なぁ、銀次ィ。

 

 

 


えろえろ銀次が大好きです。←
そしてそれをすげェヤベェマジ可愛いとか思っちゃってる美堂さんも大好き。

 

 

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