「ひ…!?」
イったばかりで息も落ち着かない銀次が、引き攣った声をあげる。
…俺が、後ろの蕾に指をあてたから。
「や、蛮、ちゃ…」
そんな所を他人に触られるのに恐怖を感じたか、俺の服の袖をきゅ、と握った。
「…大丈夫だ、痛くないようにちゃんと慣らすから…力抜いてろ」
諭すように色んな所にキスを落とす。
すると、銀次の身体から力が抜けた。
「んぅ、ぁ…」
つぷ、とまずは人差し指を挿しこむ。
「うわ、すっげ…ナカ熱いぜ…」
「そんな、の…わかんな…」
こんなか挿れたらどんだけ気持ちいいんだろーな…
挿れた指を、ナカでくっ、と曲げてみる。
「はぅ、ゃ…」
すると、小さく声を漏らす銀次。
「嫌か…?キモチ悪い…?」
初めてなんだから、怖い思いはさせたくない。痛い思いも。
俺が尋ねると、銀次は弱々しいが首を横に振った。
「だいじょぶ…だから、続けて…?」
辛いだろうに、にこ、と笑って俺に続きを促す。
「…おう」
銀次がこの行為を自ら進めるような発言をしたことが、俺は嬉しくて。
シたいのは俺だけじゃねェんだな、と思うと…安心した。
「んっ…ぁ、あん…」
くちゅくちゅと動かしているうちに、銀次の声に艶がでてきた。
「銀次…気持ちイイ?」
聞きながら指を増やす。
「ひんっ…!あ、イイっ…!」
銀次の答えに、思わず笑みがこぼれる。
「そか、気持ちイイか…」
二本の指をバラバラに動かしたり、一緒にして掻き混ぜたり。
そうしているうちにキツかった場所に、隙間が生まれた。
「もう一本…入れるぞ?」
「ぁ…う、ん…っひぁ!!」
三本目を入れた時、他の指がイイ所に当たってしまったらしい。
「…感じちゃった?銀次…」
その可愛い顔を見ていると、どうしてもサド心がうずうずとしてくる。
「やぁ…聞か、ないでぇっ…!」
「なんで…?気持ちよかったんでしょ…?」
埋めた指の動きを強めながら、意地悪く問う。
「ホラ…イっちまいな…」
後ろの動きを激しくすると同時に、前へと手を伸ばす。
「やっ!!触んないでぇ…!!」
前後の刺激がキツいのか、銀次が声を上げる。
「いいから…ホラ、イけ…」
先端を親指の腹でぐりぐりと擦る。
すると、銀次はすぐにイった。
「っ、ぁああぁあっ!!!」
その姿は、とても美しく――
跳ねた身体と一緒に舞った金色は、本当に天使のようで―…
「はっ…ぁ…ごめ、蛮ちゃ…オレばっか…」
自分だけイってしまったことを申し訳なく思ったのか、謝ってきた。
「…何言ってんだ、俺がイかせたんだろ…」
「ん…でも蛮ちゃんまだ…イってない…早く…」
…えーとそれは銀次君、…もう挿れちゃっても…?
『早く』とはそういう意味なのか、それとも俺の勘違いか?とか思っていると。
「蛮、ちゃ…も、挿れて…?」
と、銀次が甘い声で囁いてきた。
多分、本人は甘い声で、とか囁いたとか、そういうつもりは全くないんだろうけど。
―我慢してるこっちとしては相当効いた。
「銀次…」
ちゅぷっ、と小さな音を立てて、銀次のナカから指を引き抜く。
そして、ベルトを抜き、限界まで硬くなった息子をとりだす。
「銀次、いくぞ…」
耳もとで低く囁き、銀次に告げた。
「う、ん…」
「つかまっとけ」
蛮ちゃんはそう言うと、オレの腕を蛮ちゃんの背中に回させた。
彼の広い背中に、少しホッとした時。
後ろにアツく、すごい圧迫感を感じた。
「っぁああああぁあっ!!」
初めて感じるその感覚に、声を抑えられない。
「銀次…ゴメン…痛いよな…」
蛮ちゃんが泣きそうな顔でオレに謝る。
でも、蛮ちゃんが丁寧に慣らしてくれたからそれほど痛くはない。
「大丈夫だよ…痛くない…」
笑顔でそう言ったつもりなんだけど…
圧迫感から、零れてしまった涙のせいで平気そうには見えなかったらしい。
蛮ちゃんが、うそつけ、とでも言いたいような表情をした。
ずっ、ず…とおっきい蛮ちゃんのモノが入ってくる。
それはすごくあっつくて、気持ちよくて…
「あっ、ん…っく、ぅ…」
変な声が勝手にでちゃう…。
ずん、と奥に衝撃が届いた。
「ぜん、ぶ…入ったぁ…」
どうしても声が震えちゃう…。
そんなオレを落ち着かせるかのように、一旦蛮ちゃんは動きを止めてくれた。
「おう…入ったぜ…。頑張ったな、銀次…」
優しく目を細めて、蛮ちゃんが笑ってくれた。そして、頭を撫でてくれた。
「蛮、ちゃ……も、動いて…いいよ…?」
このままだと蛮ちゃんが辛いだろうなぁ、と思ったのもあるし、…その…オレも、早く動いてほしかった。
「ん…わかった…」
蛮ちゃんはそう言うと、ゆっくりと動き始めた。
「あンっ‥!ひぁ、んくっ…ぅあ…!!」
すご、い…!蛮ちゃんが動くたび、ナカが擦れて…太いところが気持ちいい…!
「きゃふっ…んぁ、蛮ちゃんっ、蛮ちゃん…!」
「銀次…気持ちいい…?」
蛮ちゃんも息が荒くて、黒い髪から汗が滴り落ちるのが見えた。
それがすごいセクシーで…綺麗だった。
「気持ち、いいよぉっ…!」
そう言うと、律動が早まった。
がくがくと揺さぶられて、奥を激しく突かれる…。